1.西洋医学による治療法
手っ取り早く【痛み】を取るには、鎮痛剤を飲むのが一番です。
鎮痛剤として有名なのはアスピリン(アセチルサリチル酸)です。
薬局で売っている頭痛薬などの成分表を見れば必ず入っていますので確認してみてください。
その頭痛薬ですが、「頭痛薬を飲むときは胃薬も一緒に飲んだほうが良い」と言います。
これが何を意味しているかはお分かりですね。
「どうしようもない時」以外はなるべく頼らないほうが良いと思います。 |
2.西洋医学以外による治療法
さて、西洋医学以外で【痛み】を克服するのは「自然治癒力」を高める事を目的をしております。
人の体は眼に見えない数十兆個の細胞から出来ているといわれますが、身体がこわばり、こり固まろう(緊張・ストレス)とすると、この細胞の働きが衰え、色々な病気が発生すると考えられます。
病気に打ち勝ち、病気を予防し、健康を維持・増進するためには、この微細な細胞が良く働ける環境を作ってやる必要があります。
それには体の中から緊張・ストレスを取り除き、柔らかな弾力性のある身体にすることが大切なわけです。
病気はこの自然治癒力が衰え、抵抗力が弱まった状態といえます。
鍼灸や指圧・マッサージはこうした身体に悪影響を及ぼす緊張やストレスを取り除き、身体をリラックスさせることによって自然治癒力を高めることができます。
そして実は私たちの体内にも鎮痛剤が存在しております。
手や足をどこかにぶつけた時、いつの間にか【痛み】がなくなっている事がありますよね。
この作用を引き起こしているのが「エンドルフィン」です。
エンドルフィンは体内に存在するものですので、当然人に害はありません。
“【痛み】を取る=エンドルフィンを多く分泌する。”と理解しても間違いではありません。
現に、妊婦の体内のエンドルフィン量は、出産時に著しく増加するという研究報告があります。
女性が長い陣痛に耐えて、子供を産むことが出来るのも、このエンドルフィンのお陰なのです。 |
3.自然治癒力とは
自然治癒力とは、<自然>に<治>し<癒>す<力>のことと言えます。
怪我をした時に傷口が自然に塞がったり、風邪を引いた時にぐっすり眠れば自然と治った記憶がありませんか?
それが正しい<自然治癒力>です。
この自然治癒力は、髪が伸びる、爪が伸びる限り(生きてる限り)存在します。
ただ現在は、特に食生活・環境・ストレスなどにより、この自然治癒力がうまく引き出せなくなっているといえませんか。 |
4.痛みと心について
プラシーボ効果というのをご存知ですか?
「病は気から」という言葉があるように、人は気(心・精神)の力が非常に重要な意味を持ちます。
実際、鎮痛剤と言ってビタミン剤を飲ませても【痛み】が止まることがあります。
その割合は大体30%〜40%と言われているそうです。
「嘘も方便」とはまさにこの事です。
以前テレビ番組でこのような実話を紹介していました。
健康診断結果で「“癌”の疑いあり」と言われ、
「俺は癌なのか」と迷いに迷いながら、思い切って正式に癌検診をしたところ、やはりポリープが発見されたのですが、
実は元々の診断書は他人のものだったと後で発覚したのです。
しかも本当の診断結果は“異常なし”だったのです。
つまり、その男性は自分自身で癌を作ってしまったということになります。
それほど、人にとって精神面は重要な意味を持ってるということです。 |