|
「電磁波過敏症」とは、電磁波に過敏なため、身の回りにある微弱な電磁波を浴びただけでも、頭痛や吐き気、不眠などの症状が起きる病気です。
日本では、まだ認知されていない病気ですが、電磁波対策先進国のスウェーデンやデンマークでは認知されており、公的保険の対象になっています。
スエェーデンとドイツでは9%、イギリスでは11%、オーストリアでは13.3%が電磁波過敏症を発症していると考えられています。(2003年〜2004年調査)
18年間で150倍に増えています。
日本での調査は行われていません。 |
<職域の理解が得にくい>
普通の人なら何も感じないのに、たとえ微弱な電磁波(電磁場)でも、頭痛・めまい・吐き気・視力障害・けだるさ・疲労感を感じる人がいる。
いわば「電磁波アレルギー」というべきものである。
他人にはなかなか体感できない症状であるため、理解が得られることが少なく、ひとりで悩んでる場合が多い。
この電磁波アレルギーを最初に指摘したのは「R.ベッカー教授」であるが、教授はこの電磁波過敏症と慢性疲労症候群の原因は共通のものではないかという指摘を併せて行っている。
テクノストレスの多くが、電磁波と関連しているというわけである。
<顔面発疹>
アレルギーに分類すべきかどうかは分からないが、コンピューター作業に従事する人に顔面発疹の症例が多発していることは事実である。
顔が赤くなる症状である。
コンピューターの画面は静電気が起きやすい(打ち付けられる電子ビームによる)。
オルセン博士(ノルウェー)によると、画面の静電気と画面の前にいるオペレーター自身が蓄積してしまう静電気の双方が関係していると指摘している。
つまり、画面と同様、顔面の皮膚の静電気が汚染物質を呼び寄せるという解釈である。
(顔は常に画面と対面しているし、衣服で蔽われていない。
<携帯電話の熱作用>
携帯電話を使うと、実際に頭痛が起こるという人は相当の数になるはずである。
頭痛の原因が電話にあることを意識していない人も多いことだろう。
しかし、頭痛程度ではまだまだ過敏症は低いと言える。
なぜなら、「携帯電話をかけていると、頭の中が熱くなる」と、文字通りにマイクロ波の「熱作用」を体感していることを証言する人が実在するからである。 |
≪参考メモ≫
<電磁波過敏症の13の症状>(ウィリアムレイ博士による) |
●目の症状 :見えにくい、目が痛い、目がうずく等
●皮膚の症状 :乾燥する、赤くなる、できもの等
●鼻の症状 :鼻づまり、鼻水等
●顔の痛み :顔がほてる、むくむ、水泡、ヒリヒリする
●口の症状 :口内炎、メタリックな味がする
●歯や顎 :歯や顎の痛み
●粘膜の症状 :乾燥、異常な乾き
●頭痛 :単なる頭痛のみならず記憶喪失やうつ症状まで
●疲労 :異常な疲れ、集中力の欠如
●めまい :気を失いそうな感覚、吐き気
●関節痛 :肩こり、腕や関節の痛み
●呼吸 :呼吸困難、動悸
●しびれ :腕や足のしびれ、まひ |
|
目に見えない電磁波を避けるには、とにかく「電磁波を発するものから離れる」「子供から遠ざける」「使用しないときはこまめに電源を切る」ことです。
とくに携帯電話は気をつけましょう。
子供の脳は小さく、頭がい骨が薄く、また体全体の水分が大人より多いため、電磁波の影響を受けやすいと言われています。
出来るだけ持たせないようにして、もし持たせる必要がある場合は電磁波の弱い機種を選び、イヤホンマイクで話す、通話は用件が終わり次第すぐ切る、アラーム代わりに頭の近くに置かないようにしましょう。
同じ環境にいても、電磁波の影響を強く受ける人とそうでない人がいます。
免疫力に差があると思われます。 |